2023-09-01から1ヶ月間の記事一覧

 いつも旬な男の物語(130)〜俺は教師だ!「今、一番綴りたいこと」⑥〜

親父の仕事の関係で隣町に引っ越すことになった。 当然、幼稚園も転園することになった。 引っ越した家からの登園初日のことだった。 俺は行くのが嫌で嫌でかなり抵抗した。 そんな俺をおふくろは力づくで引っ張って行こうとした。 まるで水上スキーのモータ…

 いつも旬な男の物語(129)〜俺は教師だ!「今、一番綴りたいこと」⑤〜

幼稚園時代の登園中、黄色い旗を持って横断歩道でこどもたちを見守ってくれていた おっちゃん。 小学校時代の登校中、同じ旗を持って俺たちの登校を先導し見守ってくれていた高学 年の先輩。 幼いながらも旗を持ってこどもたちを守ってくれている姿にカッコ…

 いつも旬な男の物語(128)〜俺は教師だ!「今、一番綴りたいこと」④〜

そのカッコいい人とは、小学校高学年の先輩だった。 幼稚園の時は黄色い旗を持ったおっちゃんのカッコ良さに憧れた。 小学校に入った頃は高学年の先輩に憧れた。 登校する集団が横断歩道を渡るときに黄色い旗を持って腕を大きく広げ、俺たちが安 全に渡り終…

 いつも旬な男の物語(127)〜俺は教師だ!「今、一番綴りたいこと」③〜

昔の頃を思い出しながら、ふと感じた。 前回登場した近所の仲間・姉・親父やおふくろは俺にとっての教師でもあるなあと。 その視点で考えれば、俺と出会う人は全て俺にとっては教師なんだと気付かされる。 昔の人が言った「我以外皆師である」という言葉の通…

 いつも旬な男の物語(126)〜俺は教師だ!「今、一番綴りたいこと」②〜

保育園には通った記憶がないので、俺の最初の団体活動は幼稚園からだった。 幼稚園に通う以前は、近くの仲間と遊び呆けていた。 白黒テレビは既に出回っていたので、外で遊ぶ以外は家の中でテレビを観て楽しんで いた。 外では鬼ごっこをしたり、近くの田圃…

 いつも旬な男の物語(125)〜俺は教師だ!「今、一番綴りたいこと」①〜

『教師に憧れて』シリーズで書いたことと重なる部分がありそうだが、俺が今一番伝 えたいことを今日から綴ることにした。 俺が教師になったのは何故か? 俺が教師を目指そうとしたのは何故か? 俺の中で教師といものがちらつき始めたのはいつ頃か? 俺の大学…

 いつも旬な男の物語(124)〜教師の視点「勉強(法)」⑪〜

勉強が好きになれば成績も上がり、成績が上がれば一層勉強が好きになる。 相乗効果の影響が正のスパイラルを引き起こし、他にも好影響をもたらす。 そんな状態になると、毎日が何をしていても楽しく感じられるようになる。 そうなれば人生ほど面白いものはな…

 いつも旬な男の物語(123)〜教師の視点「勉強(法)」⑩〜

好きな教科より好きな先生を見つけろ! これが英語が好きになる最速の方法だ! と言ってもなかなか好きな先生がいないと言うのが実情か。 全部で9教科あるので、少なくとも9人の先生に教えてもらえる。 仮に英語が苦手だとして、英語の先生を好きになる必要…

 いつも旬な男の物語(122)〜教師の視点「勉強(法)」⑨〜

さて、話は佳境に入ってきた。 英語が好きでないのに好きになるのは難しい。 まして嫌いなら尚更のことだ、 じゃあ、好きになるには嫌々ながらでも勉強時間を長くすれば成績は伸びるのか。 少しは伸びるだろう。 でも、好きな中学生なら少ない時間で成績は伸…

 いつも旬な男の物語(121)〜教師の視点「勉強(法)」⑧〜

ようやく「英語が好きになるにはどうするか?」というところまで辿り着いた。 これは、前回話した上位概念と下位概念の関係で考えると直ぐに答えは出る。 英語の4技能一つずつを好きになるのは時間がかかるし、途中で嫌になり英語が嫌いに なってしまうかも…

 いつも旬な男の物語(120)〜教師の視点「勉強(法)」⑦〜

「好きになるには」「面白くするには」に対する解決方法は似ている。 英語を例にあげて考えてみる。 英語の4技能で言えば「読む・聴く・書く・話す」に分かれる。 読むのは得意だが、書くのは苦手だ。 聴くのは好きだが、話すのは嫌いだ。 など好き嫌い・得…

 いつも旬な男の物語(119)〜教師の視点「勉強(法)」⑥〜

そんなに直ぐに解決したら苦労はしないと言われそうだが、本当はこれで解決できる。 (1)わからないなら、わかるところからする (2)難しいなら、易しいところからする (3)嫌いだったら、好きになるようにする (4)面白くないなら、面白くなるようにす…

 いつも旬な男の物語(118)〜教師の視点「勉強(法)」⑤〜

「まるっぽ好き!」の域に達すれば勉強は好きになり、放っておいても自分で勉強す るものだ。 そこで、この理論を中学生に当てはめるとどうなるか。 以前にもこのブログで書いたかもしれないが、重複を視野に入れた上で話をしよう。 「勉強を好きになるには…

 いつも旬な男の物語(117)〜教師の視点「勉強(法)」④〜

さあ、勉強がまるっぽ好きになるにはどうすればいいか? 答えは簡単。 好きになるしかない! この域に達するのが無敵の境地だ。 職人さんの中には仕事が何よりも好きで没頭しているといつまでも際限なくやり続 けてしまう人たちがいる。 仕事で使う道具も自…

 いつも旬な男の物語(116)〜教師の視点「勉強(法)」③〜

勉強の面白みを簡単に言えば 「勉強は何でも面白い!」という感じで 勉強することがまるっぽ好き状態にハマった瞬間の快感だ。 これは俺の持論である「まるっぽ好き」理論と同じだ。 このブログの書き始めで俺が展開した「あの子のどこが好き?」理論と同じ…

 いつも旬な男の物語(115)〜教師の視点「勉強(法)」②〜

簡単に言えば「勉強」という言葉に拒否反応を示して「学び」という柔らかい言葉に 替える必要はないということだ。 これで勉強という文字から来るマイナス発想とはおさらばできた。 さあ、これからが本題だ! 勉強の面白みは何だろう? 「知らなかったことを…

 いつも旬な男の物語(114)〜教師の視点「勉強(法)」①〜

「先生の言葉に救われた!」シリーズを終え、さて次は何を題材にするかをずっと考 えていた。 やっぱり教師の視点から見た題材がいいのかと思い、勉強(法)について綴っていく ことに決めた。 まずは「勉強」ということについてだ。 勉強という文字を見ると…

 いつも旬な男の物語(113)〜先生の言葉に救われた㉞〜

生徒からの相談で話が前に進まず「このままでは負の無限ループに陥ってしまう」と 思ったらどうするか? その答えは富田先生が俺に教えてくれた。 短い言葉で端的に放つこと! 「パチンコに行って来い!」だ。 この域に達するには必要な要素がある。 一つは…

 いつも旬な男の物語(112)〜先生の言葉に救われた㉝〜

生徒が相談に来る時は、大抵は自分の中で結論が出ている。 ただ、その結論を俺に後押しして欲しいだけだ。 そのために俺は生徒の話の中で「これだ!」という言葉を見つけ出し「そろそろ押し てやるか」というタイミングが来たら後押しをする。 話をよく聴い…

 いつも旬な男の物語(111)〜先生の言葉に救われた㉜〜

富田先生の「パチンコに行って来い!」は俺にとって人生最強の言葉になった。 そして、俺の生徒指導の根幹を成すようになった。 どういうことか? 生徒は教師に何かを相談しに来る。 その話が短い時もあれば、長くなる時もある。 そこで教師はまず生徒の話を…

 いつも旬な男の物語(110)〜先生の言葉に救われた㉛〜

その時、富田先生は「そうか、声が出なかったか!よし、わかった!おまえ今からパ チンコに行って来い!学校のことは心配するな!」と言った。 俺は「ハイっ!わかりました!」と応えた。 俺の復活の狼煙はこの瞬間に上がった。 俺の言葉に「!」がついてい…

 いつも旬な男の物語(109)〜先生の言葉に救われた㉚〜

まあ、言わば俺は生徒の応援団長みたいなものだ。 教師になって十数年経った頃、部活の生徒たちと交わした個人ノート(心のノート) のコメントの最後には「おまえの応援団長より」という言葉を記すようになったのも この激動の4日間から学んだことが無意識…

 いつも旬な男の物語(108)〜先生の言葉に救われた㉙〜

激動の4日間の中で俺は多くのことを学んだ。 この経験で学んだことはいっぱいあるが、その中でも俺の根幹をなすものは「情熱と 誠意をもって迅速に対応する」という教師としての方針だ。 情熱とは「初心」のことだ。 俺が教師を目指すことになったきっかけか…

 いつも旬な男の物語(107)〜先生の言葉に救われた㉘〜

生徒たちが最後まで静かに俺の話を聴いてくれていたのは、学年の先生方の協力のお かげでもあった。 多分、体育館の中で500人もの生徒たちに俺の力だけでここまで静かに生徒たちに話 を聴かせることはできなかっただろう。 生徒たちの周りで目を光らせてくれ…

 いつも旬な男の物語(106)〜先生の言葉に救われた㉗〜

「...先生は中学の時に野球部に入っていて...」 「練習中にバッターのゴロをキャッチしようとしたら、バウンドが変わって前歯に当 たって、歯が少しかけて...」 「こんな感じになったんだ」と言って俺の少し欠けた前歯を見せた。 「え〜っ」という驚きの声を…

 いつも旬な男の物語(105)〜先生の言葉に救われた㉖〜

当日の朝、いきなり富田先生から「今日の学年集会でなんか喋れ!」と言われ即答で 「はいっ、わかりました!」と返事したものの何について喋ろうかと考えていた。 すると、同僚の先生から「如月先生の中2の頃の話をしたらどうですか?」と言われ た。 「そう…

 いつも旬な男の物語(104)〜先生の言葉に救われた㉕〜

これからは教育のあり方が日本を変える。 世界の国々から日本を訪れる観光客や日本在住の人たちが日本を絶賛するのは教育の お陰だと俺は思う。 ゴミ箱が街から消えても、ゴミをそこら中に捨てないで家に持って帰る。 落とし物をしてもほとんどの物が交番な…

 いつも旬な男の物語(103)〜先生の言葉に救われた㉔〜

生徒の感想文を読んでいると、涙が溢れてきた。 「俺の話を聴いて何でもいいから自分の今の気持ちを書いて欲しい。こんなことを書 いたら馬鹿にされるんじゃないか。成績に入るかもわからないから、ありきたりの感 想を書こう。なんて考えずに正直に書いて欲…

 いつも旬な男の物語(102)〜先生の言葉に救われた㉓〜

俺が生徒たちからどう思われているかは、彼らの感想文にいっぱい詰まっていた。 早くその中身が知りたいという気持ちのお陰で、他のクラスの授業も苦にはならなか った。 そう。他のクラスの授業もだ。 ということは、もちろん副担任のクラスでやった特別授…

 いつも旬な男の物語(101)〜先生の言葉に救われた㉒〜

終業式のチャイムが鳴り、生徒たちに書いてもらった感想文を持って職員室に戻る途中 一人の中2女子生徒が俺に話しかけてきた。 「せんせい、学校やめんの?」笑いながら女子。 「えっ、いや辞めないよ」一瞬ドキッとし、少し自信なさげな表情で狼狽える俺。 …