いつも旬な男の物語(107)〜先生の言葉に救われた㉘〜
生徒たちが最後まで静かに俺の話を聴いてくれていたのは、学年の先生方の協力のお
かげでもあった。
多分、体育館の中で500人もの生徒たちに俺の力だけでここまで静かに生徒たちに話
を聴かせることはできなかっただろう。
生徒たちの周りで目を光らせてくれている先生、じっとしていられない生徒のそばで
その生徒を見守ってくれている先生、なんとか俺にこのまま教師を続けて欲しいと願
いながら生徒たちと一緒に話を聴いてくれている先生...
そんな先生方の協力がとても大きかった。
俺は自分の力だけで教師をやっているのではないということも身にしみてわかった。
レジャーランドを訪れてから先輩に相談にのってもらった日曜日
辞めたいと学年主任に話をしたら「パチンコに行ってこい!」と言われた月曜日
副担任のクラスで英語の授業をやめて俺の悩みを思いっきり打ち明けた火曜日
学年集会で500人の生徒たちの前で自分の中学時代の思い出を語った水曜日
どん底の状態から這い上がり「もう絶対に辞めない」と心に決めるまでの4日間
俺にとっては本当に激動の4日間だった!
この激動の4日間があったからこそ俺は教師をやり続けることができた。
これ以後の教師生活でも幾多の困難を経験したが、全て乗り越えることができたのは
この激動の4日間の経験があったからこそだ。
この経験で学んだことはいっぱいあるが、俺の根幹をなすものは.....