いつも旬な男の物語(202)〜俺は教師だ!「今、一番綴りたいこと 76」〜

 

  アルバイトが軌道に乗り出すと働くことがどんどん楽しくなってきた。

 

  俺は三浪したこともあり、年齢が21歳の大学1年生だった。

 

  現役なら18歳、一浪でも19歳。

 

  その当時でも二浪が少数だがいたので、年齢は20歳。

 

 

  流石に俺の回りに三浪の学生は見当たらなかった。

 

  そんなこともあり、大学では気軽に話ができる仲間がいなかった。

 

  自分から積極的に話しかけていけば仲間はできたんだが、何となくみんながガキっぽ

  く思え、進んで交わろうとしなかった。

 

 

  その点バイト先の「おかめん」は佐兼と俺を除けばみんな俺より年上の人たちばかり

  だった。

 

  大学では授業のクラスに誰も仲間がいなかったのは、自業自得ではあったが辛いもの

  があった。

 

  ということもあり、大学からは次第に足が遠のいていった。

 

  夏休み前までは来年の受験目指して英語の勉強をしていたが、「おかめん」でのバイ

  トをしているとだんだん再受験という意気込みが少しずつ薄れていくのを感じていた。

 

  3年間を受験勉強ばかりに費やしてきた反動なのか、アルバイトという目の前の楽し

  いことに心が奪われ、当初抱いていた再受験への思いは後期に入るとほぼ消失してい

  た.....