いつも旬な男の物語(111)〜先生の言葉に救われた㉜〜
富田先生の「パチンコに行って来い!」は俺にとって人生最強の言葉になった。
そして、俺の生徒指導の根幹を成すようになった。
どういうことか?
生徒は教師に何かを相談しに来る。
その話が短い時もあれば、長くなる時もある。
そこで教師はまず生徒の話をじっくり聴く。
聴きながら生徒に助言をしたり、自分の経験談を交えたりしながら、解決策を見出そ
うとする。
二人のベクトルが同じ方向を向いていると、解決へのゴールは近い。
ベクトルの向きが同じでも、長さ(ベクトルの強さ)が違うと話が伝わりにくくなり
言葉数が増える。
生徒のベクトルが強ければ生徒の説明が長くなり、わかってもらおうとするあまり感
情がそこに入ってくる。
教師のが強ければ教師の説明が長くなり説得口調になる。
ベクトルの向きがずれてくると、話を聴けば聴く程そのズレが大きくなる。
そのズレに早く気づいて教師の方が修正をすれば向きは同じになる。
でも、ベクトルの向きがずれ始めると、だいたいズレたままで話が進み、結局は時間
だけが過ぎてしまう。
生徒が相談に来るときは.....