いつも旬な男の物語(112)〜先生の言葉に救われた㉝〜
生徒が相談に来る時は、大抵は自分の中で結論が出ている。
ただ、その結論を俺に後押しして欲しいだけだ。
そのために俺は生徒の話の中で「これだ!」という言葉を見つけ出し「そろそろ押し
てやるか」というタイミングが来たら後押しをする。
話をよく聴いていれば、そのタイミングは自然とわかってくる。
だから、生徒の相談にはあまり長い時間をかけないようにしている。
かけ過ぎると同じ話がぐるぐる回っているだけということがよく起こるから。
今までの生徒からの相談や俺が持ちかけた話で、生徒たちとじっくり話をした全てが
ここに書いた通りに運んだわけではない。
でも、俺の中で自分のやり方を持っているということは大きな強みだ。
この俺流のお陰で俺は自分のスタイルを築いてきた。
今回取り上げた教師ほやほやの時に起こった俺の激動の4日間。
それが俺にもたらした影響は計り知れない。
生徒から何か相談があったら、じっくり腰を据えて話を聴き、二人で解決策を見出し
てゆくことだけが生徒指導ではない。
生徒の心の動きを感じながら「このまま長々と話を聴いていても、前に進まず負の無
限ループに陥ってしまう」と思ったら.....