2023-01-01から1年間の記事一覧

 いつも旬な男の物語(205)〜俺は教師だ!「今、一番綴りたいこと 79」〜

生まれて初めてのアルバイトが高2の冬で、2番目が「おかめん」だった。 「おかめん」では佐兼と俺がバイト一期生で、俺が初代のバイト長になった。 そういう意味では「おかめん」も生まれて初めての貴重な経験をさせてもらった。 そこで出会った人たちからは…

 いつも旬な男の物語(204)〜俺は教師だ!「今、一番綴りたいこと 78」〜

夏休みは長期の休暇を利用して、泊まり込みのアルバイトをすることに決めたので、 「おかめん」のバイトは辞めることにした。 事前に店長に伝え、残念がっていたが俺の気持ちも強く、確定もしているので最後は 快く了承してくれた。 俺が生まれて初めてアル…

 いつも旬な男の物語(203)〜俺は教師だ!「今、一番綴りたいこと 77」〜

何を隠そう、前期の始め頃には高価な英語教材を購入して会話の練習をしたり、参考 書で文法や構文の勉強をしたりもしたが、秋が深まる頃にはほとんど手をつけること がなくなっていた。 夏休みは休暇を利用して、泊まり込みのアルバイトをしてみようと考えて…

 いつも旬な男の物語(202)〜俺は教師だ!「今、一番綴りたいこと 76」〜

アルバイトが軌道に乗り出すと働くことがどんどん楽しくなってきた。 俺は三浪したこともあり、年齢が21歳の大学1年生だった。 現役なら18歳、一浪でも19歳。 その当時でも二浪が少数だがいたので、年齢は20歳。 流石に俺の回りに三浪の学生は見当たらなかっ…

 いつも旬な男の物語(201)〜俺は教師だ!「今、一番綴りたいこと 75」〜

ほんの2〜3時間でも仮眠を取ると身体のだるさはマシになった。 顔を洗い、白衣を着ると気持ちもシャキッと引き締まった。 仕込みの手伝いをしながら佐兼と俺は少しずつ段取りを覚えていった。 朝は11時に暖簾を出して開店した。 日曜日なのでお客さんのほと…

 いつも旬な男の物語(200)〜俺は教師だ!「今、一番綴りたいこと 74」〜

深夜帯は飲み屋関係の客が多く、大学生になる前に夜の観光地・花街・飲み屋街の実 態を見た! 大学の入学式を終え、晴れて大学生という身分になり宙ぶらりんの生活とはおさらば できた。 授業が始まると、バイトは土日の二日間だけとなった。 土曜の夜10時か…

 いつも旬な男の物語(199)〜俺は教師だ!「今、一番綴りたいこと 73」〜

面接を終えた日の夜10時から佐兼とうどん屋「おかめん」で働き始めた。 俺たち二人が「おかめん」での初代バイト生になった。 オープンしてまだ数日だったが、その間は社員さんと店長だけで店を切り盛りしてい た。 俺が紹介されたのは全部で6人だった。 40…

 いつも旬な男の物語(198)〜俺は教師だ!「今、一番綴りたいこと 72」〜

その日のうちにうどん屋に電話をしたら、すぐに面接をするので来て欲しいと言われ、 俺たちはうどん屋のある場所に向かった。 そこは観光名所でもあり、高級飲み屋が軒を連ねている場所に位置していた。 大通りに面し、店の前にはバス停があり、人通りも多か…

 いつも旬な男の物語(197)〜俺は教師だ!「今、一番綴りたいこと 71」〜

結局のところ、第一・第二志望の大学に受からなかったのは、自分の実力の無さが原 因だった。 過去問が早くから発売されているので、それに沿った勉強をする時間は十分にあった はずなのに、それができていなかったのは自分の不手際だった。 これは俺にとっ…

 いつも旬な男の物語(196)〜俺は教師だ!「今、一番綴りたいこと 70」〜

予備校時代で心配だったのは、志望校に受かるかどうかという一点に尽きた。 三浪めは特にそれが強かった。 それを払拭するには勉強しかなかった。 不安が頭に浮かばないぐらいに勉強するだけだった。 模擬テストでは志望校の合格率が80%を越えてA判定を取っ…

 いつも旬な男の物語(195)〜俺は教師だ!「今、一番綴りたいこと 69」〜

両親に結果を報告した時、おやじは俺の表情が曇っているのを見て取り即座に言った。 「もう、受かった大学のどこかへ行け」と。 「わかった」と俺は力無く言い、文学部の英文科に進学することに決めた。 宅浪と予備校時代に学んだことも大きかった。 宅浪中…

 いつも旬な男の物語(194)〜俺は教師だ!「今、一番綴りたいこと 68」〜

試験を終えた結果は英語についてはそこそこできたが、世界史はうろ覚えの語句を使 いながら何とか文章にしたという感じだった。 文字数はクリアーできたが、論理的だったかはわからない。 3浪での受験が全て終わった結果は、3勝2敗だった。 関西での私立大学…

 いつも旬な男の物語(193)〜俺は教師だ!「今、一番綴りたいこと 67」〜

そろそろ残り時間が半分ぐらいかなと思って腕時計にチラッと目をやった。 すると、残り時間はあとわずかだった! 完全に時間を読み違えていた。 あと半分あると思っていた時間は10分ほどだった。 まだ手をつけていない問題は半分近くあった。 焦っても仕方が…

 いつも旬な男の物語(192)〜俺は教師だ!「今、一番綴りたいこと 66」〜

今、思い出した! 滑り止めにもう一校関西の私立(商学部)を受けた。 あまり関心のない学部だったが、私立の日程の都合上といろんな学部を受けてみるの も面白いという理由で受けた。 ということで大学は全部で5校受けた。 第三・第四・第五志望校について…

 いつも旬な男の物語(191)〜俺は教師だ!「今、一番綴りたいこと 65」〜

第一志望校は世界史が論述だった。 俺はこの論述が苦手だったにも関わらず、論述のための勉強をほとんどやっていなか った。 過去問を見ても、どこの時代のどんな分野が出るかは年によって全く異なっていた。 だから、語句の暗記はもちろん時代背景や主な出…

 いつも旬な男の物語(190)〜俺は教師だ!「今、一番綴りたいこと 64」〜

たとえ滑り止めだとしても、最悪の場合はそこに入学する可能性もあるので、自分の 好きなことが学べるように熟考して決めた。 本命は関東の国立大学の外国語学部(英米語学科) 第二志望は関東の私立大学の外国語学部(英語科) 第三志望は関西の私立大学の…

 いつも旬な男の物語(189)〜俺は教師だ!「今、一番綴りたいこと 63」〜

俺の本命である外国語大学の二次試験を受けるには共通一次の合計点数が780点以上 あれば受験資格が得られるという予想だった。 俺の取った830点という点数に自信を持ち、早速外国語大学(英米語科)に願書を送 った。 共通一次試験の合計点数が大学側の二次…

 いつも旬な男の物語(188)〜俺は教師だ!「今、一番綴りたいこと 62」〜

もう後がない3浪目もゴールデンウイークが過ぎる頃には学習スタイルも軌道に乗って いた。 夏には夏季講習を受け、授業のない時間帯は食堂で勉強したりして少しでも予備校で 勉強する時間を多くしていた。 秋の気配が漂う頃には街を歩くカップルに目をやりな…

 いつも旬な男の物語(187)〜俺は教師だ!「今、一番綴りたいこと 61」〜

3浪時代の俺の勉強スケジュールは予備校と家庭学習の2本立てで組んでいた。 朝から夕方4時ごろまでは予備校での勉強で、それ以降は家での勉強だった。 帰宅して5時頃から「水戸黄門」を1時間だけ見るのが、俺の唯一のテレビ視聴タイ ムだった。 それ以外は一…

 いつも旬な男の物語(186)〜俺は教師だ!「今、一番綴りたいこと 60」〜

予備校の京大クラスに受かった喜びは、まるで高校に受かったと時と同じぐらいに嬉 しかった! もう飛び上がりたいほど嬉しくて、誰彼なくに抱きついて俺の感情を表したかった! 「やったー!遂に受かった!さあ、これからだ!」と自然に言葉が出て来るほどの…

 いつも旬な男の物語(185)〜俺は教師だ!「今、一番綴りたいこと 59」〜

両親の許しを得てからの俺は気分を一新し新たなるチャレンジの道を歩み始めた。 予備校は引き続き同じ学校に通うことにした。 コースは私立文系ではなく京大文系にした。 1年間みっちり予備校で勉強し、そこそこ力もついていたので文系で一番高いクラスに 決…

 いつも旬な男の物語(184)〜俺は教師だ!「今、一番綴りたいこと 58」〜

「どうしても志望校に行きたい」 「もし、両親の許可が降りなければ、東京で新聞奨学生として働きながら予備校通い をする」 俺の強い意思表示のお陰様なのかどうかはわからないが、おやじはおふくろの方を見 て頷いた。 「わかった。ただし、これが最後だ。…

 いつも旬な男の物語(183)〜俺は教師だ!「今、一番綴りたいこと 57」〜

「もう1年浪人させてください」俺は頭を下げておやじにお願いした。 「う〜ん」おやじは考え込んだ。 「これが最後です。もし、無理なら東京で住み込みの新聞配達をしながら受験する覚悟 です。もう一度だけお願いします」 おやじとおふくろは顔を見合わせた…

 いつも旬な男の物語(182)〜俺は教師だ!「今、一番綴りたいこと 56」〜

第2希望の学部にも俺の受験番号はなかった。 何度も見返したが無かった。 俺は絶望のどん底に落とされたような感じで帰路についた。 帰宅して俺は両親に不合格だったことを伝えた。 今後のことについて少し話をしたが、どんなやり取りをしたかはあまり覚えて…

 いつも旬な男の物語(181)〜俺は教師だ!「今、一番綴りたいこと 55」〜

やはり予備校に通うと生活のリズムがビシッと確立できた。 お陰様で授業でも家でも集中して勉強することができた。 授業の合間には仲間と喋ったり、昼食は学食で摂ったり... 全授業が終わったら、たまに学食で勉強したり雑談をしたり... 帰りには近くの本屋…

 いつも旬な男の物語(180)〜俺は教師だ!「今、一番綴りたいこと 54」〜

宅浪に終わりを告げる日が次第に近づいてきた。 宅浪してどこまでの力がついたのかを確かめるために、模擬試験を何度か受けた。 受験勉強らしいことはあまりやっていなかったので志望校合格の判定はかなり厳しい ものだった。 それでも、俺は自分の希望する…

 いつも旬な男の物語(179)〜俺は教師だ!「今、一番綴りたいこと 53」〜

宅浪の前半は彼女との文通でのやり取りを通して何とか俺の受験へのモチベーション は保たれていた。 その間にラジオ講座で語学の勉強をしたり、読書をしたり受験勉強をしたりしていた。 場所は家でやることもあれば図書館ですることもあった。 たまに高校時…

 いつも旬な男の物語(178)〜俺は教師だ!「今、一番綴りたいこと 52」〜

宅浪時代に俺がしていたことをざっと書いてみよう。 1年間ほぼやり通したものもあれば、1〜2ヶ月で辞めてしまったものもある。 NHKラジオ講座(英会話・フランス語・ロシア語)の勉強。英会話は長く続いたが、 仏語と露語は途中で挫折した。朝早い時間に放送…

 いつも旬な男の物語(177)〜俺は教師だ!「今、一番綴りたいこと 51」〜

宅浪して初めて俺は気づいた! 勉強には自分を厳しく律する必要があるということを。 友だちの佐兼も俺も翌年は予備校に通うことにした。 予備校にも入学試験があるので、その受験勉強をすることが俺たちの当面の目標にな った。 大学受験より予備校受験とい…

 いつも旬な男の物語(176)〜俺は教師だ!「今、一番綴りたいこと㊿」〜

「教師とは?」シリーズも高校時代から予備校時代へと進む。 高校を卒業して1年目は宅浪しながら受験をした。 受験で出会った彼女と文通をしながら勉強をしていたが、彼女との文通も自然に遠の いてゆき、俺の中に核となるものが無くなってしまった。 家に閉…