2023-06-01から1ヶ月間の記事一覧

 いつも旬な男の物語(38)〜教師に憧れて㊳〜

ぶっつけ本番で臨んだ研究授業は、俺のそれからの人生の指針になるとは全く予想もし ていなかった。 その指針とは「人生にリハーサルはない!」だ。 過去の経験を活かし、未来に目標を持って、今を真剣に生きる! これが今も俺の中に強く根付いている。 話を…

 いつも旬な男の物語(37)〜教師に憧れて㊲〜

いよいよ2年8組での研究授業の日がやってきた! 前日は夜の9時過ぎに学校を出て、帰りの電車に揺られながら翌日の研究授業のことを 考えていた... いつもなら心地よい疲れと満足感で居眠りをしてしまうところだったが、翌日のことを 考えると... 「明日は待…

 いつも旬な男の物語(36)〜教師に憧れて㊱〜

教科指導として英語の授業を15時間行った。 2年8組の担任としてホームルーム・昼食指導・放課後の掃除指導を毎日行った。 部活指導として野球部の練習に参加した。 余暇活動(俺が勝手に名付けた)として放課後に実習生の控室でたくさんの生徒たち とふれあ…

 いつも旬な男の物語(35)〜教師に憧れて㉟〜

実習から6日目の土曜日、放課後の部活動に参加させてもらった。 当時は土曜日は午前中授業だった。 昼食を済ませた後、俺は部員たちといっしょに活動場所に出かけた。 学校の近くを川が流れていて、その河川敷グラウンドが練習場所だった。 俺が中学生の頃は…

 いつも旬な男の物語(34)〜教師に憧れて㉞〜

終わりの会が済むと、教室の掃除が待っていた。 毎日、その日の掃除当番の班が教室やトイレの掃除をすることになっていた。 この掃除の時間も俺には楽しみだった。 ここでも授業や休み時間では見られない素の生徒たちに出会えるから! ひたすら黙々と掃除に…

 いつも旬な男の物語(33)〜教師に憧れて㉝〜

生徒にとって1日の始まりである朝の会は、俺にとっても彼らと心を通い合わせる 貴重で素敵なひとときだった。 その時の彼らとのやりとりが、その日の俺の気分を左右すると言っても過言ではなか った。 本田先生から朝の会を任されたことで、俺は身に染みて…

 いつも旬な男の物語(32)〜教師に憧れて㉜〜

2年8組で朝の会をやり始めて気づいたことがある。 それは生徒ひとりひとりの顔・表情・様子を観ることがどれ程大切なことかというこ とだ! 単に教師から生徒たちへ必要な事項を伝達したり 配布物の集配をしたりするだけではなかった。 生徒が笑顔でニコニコ…

 いつも旬な男の物語(31)〜教師に憧れて㉛〜

前日に授業の準備を万端にして臨んだが... 初めての授業はかなり緊張した! 当たり前のことだが、見学者と授業者とでは立場が全く違うことを身を持って知った! 緊張してうまく言葉が出なかったり、ついつい同じことを繰り返し言ったり、一つの単 語に時間を…

 いつも旬な男の物語(30)〜教師に憧れて㉚〜 

遂に俺が初めて授業をする日が来た! 指導教諭の本田先生の授業を数回見学させてもらっていたので 彼女の授業方法を参考にし、自分なりの簡単な指導案を大学ノートに書いた。 彼女の授業の特徴は2つあった。 1つ目は必ずフラッシュカードを使って単語を教え…

 いつも旬な男の物語(29)〜教師に憧れて㉙〜 

実習2日目の朝に生徒会新聞が校庭に掲示された。 朝、生徒会役員が実習生の控室にやってきて教えてくれた。 早速、俺たちは見に行った。 とても上手にレイアウトされていて、実習生の顔写真とメッセージも大きく目立って いた。 多くの人の前に自分の写真や…

 いつも旬な男の物語(28)〜教師に憧れて㉘〜 

実習初日の昼休みに生徒会のメンバーが実習生の控室にやってきた。 生徒会新聞に実習生の紹介記事を載せるためだった。 顔写真を撮ってから、インタヴューをされたが、その内容は 「大学を卒業したら教師になるのですか」 「好きな言葉は何ですか」といった…

 いつも旬な男の物語(27)〜教師に憧れて㉗〜

「...英語です」と言われて、俺がお辞儀をした瞬間 「えぇ〜〜〜〜〜っ」 という全校生徒の大きなどよめきと笑い声で運動場は包まれた! 俺は照れ笑いと苦笑いをしながら 膝の軽い震えにも耐え 身体が前後に揺れないように踏ん張っていた(^ ^) 集会の後は実…

 いつも旬な男の物語(26)〜教師に憧れて㉖〜

まずは、校長先生の話があり、続いて実習生の紹介があった。 整列は教科の順番で国語が先頭で英語が最後だった。 生徒たちから見て、向かって左側が国語で右側が英語だった。 一人一人紹介されるごとに生徒たちの囁き声が聞こえたり、運動場でざわざわ感が起…

 いつも旬な男の物語(25)〜教師に憧れて㉕〜

教育実習のお願いに上る時、ほとんどの人はスーツ姿で行くと思う。 でも、俺は何を思ったかアロハシャツを着て、ビーチサンダルで向かった! 何でそんな格好で行ったかわからないが、当時の教師から見たら無礼で生意気な奴だ と思われただろう。 実習は大学5…

 いつも旬な男の物語(24)〜教師に憧れて㉔〜 

俺が教師を目指すきっかけとなった7つ目は、教育実習だった! 教育実習は普通なら大学4年で行うことになっていた。 でも、俺の場合は教職の単位を取り始めたのが大学4年になってからだった。 その単位は最低2年間かけて取らなければならなかったので 必然的…

 いつも旬な男の物語(23)〜教師に憧れて㉓〜

サマースクールから帰ってからは、少し休みがあり再び夏季講習で教えた... 翌年、大学5年になってからも塾の講師を続けた。 塾で教えることにも慣れ、生徒たちとのふれあいも深まり、後の教師生活にとって大 きな財産となった。 講師2年目の夏期講習では臨時…

 いつも旬な男の物語(22)〜教師に憧れて㉒〜

家庭教師と塾講師、それぞれに長所短所があるが 当時の俺にとっては全てが新鮮で面白くて楽しかった! 大学3年の春休みから塾で働き始め、その翌年の大学4年には夏季講習も受け持った。 夏期講習だけではなく、毎年行われているサマースクールにも参加させて…

 いつも旬な男の物語(21)〜教師に憧れて㉑〜

俺が教師を目指すきっかけとなった6つ目は、バイトで塾の講師を務めたことだった。 これも俺が大学3年の終わり頃に、大学の厚生課で見つけたアルバイトだった。 場所は家から原付バイクで20分ぐらいのところにあり、是非ともやってみたかった。 家庭教師と違…

 いつも旬な男の物語(20)〜教師に憧れて⑳〜

明るくて、よく喋る女の子だった。 芸能関係以外には、好きな男の子の話などもよくやった。 ひょっとして勉強より雑談の方が多かったかもなあ(笑) 2時間のうちで半分ぐらい雑談をしたこともあった(笑) 彼女との2時間の学習や雑談の中で、中学生女子との…

 いつも旬な男の物語(19)〜教師に憧れて⑲〜

彼女は私立の女子中学に通っていたので 普通ならストレートに上の女子高に上がれるのだが どうも、今の成績では危ないかもしれないという話だった。 担任の先生にそう言われたのか、彼女が思っていただけなのか、それは覚えていない が、まずは俺の希望通り…

 いつも旬な男の物語(18)〜教師に憧れて⑱〜

中1男子の家庭教師の他に、実はもう1人中2女子の家庭教師もやり始めた。 この生徒の家庭教師も大学3年生の時に、厚生課の掲示板で見つけた。 男子だけじゃなく女子の家庭教師もやりたいなあと思っていたので 掲示板に張り出されるや内容をサッと見て、募集用…

 いつも旬な男の物語(17)〜教師に憧れて⑰〜

俺が人生で初めて家庭教師を始めた瞬間だった。 彼の父親は大学の先生で少し堅そうな感じの人だったが 彼は格闘技やゲームが大好きで、色々なことに興味がある中学1年生の男の子だった。 家庭教師を始めてから何回めかの時だった。 「先生は学校の先生になる…

 いつも旬な男の物語(16)〜教師に憧れて⑯〜

早速、相手宅に電話をかけた。 軽く自己紹介をし、面接の日時を確認して受話器を置いた。 この頃は今みたいに携帯電話がなかったので、学内の公衆電話から電話をした。 相手宅は大学からバスで15分ぐらいのところだった。 住所を頼りに自宅の玄関先まで行き…

 いつも旬な男の物語(15)〜教師に憧れて⑮〜

「まずは私から!」 これが俺が高島屋のおもちゃ売り場で学んだことだった。 この言葉は俺が中学の教師になり、運動部の顧問として 生徒たちと個人ノートのやりとりしている時にふと頭に浮かんだ! 俺のお気に入りの文句だ( ◠‿◠ ) 高島屋のおもちゃ売り場で…

 いつも旬な男の物語(14)〜教師に憧れて⑭〜

最初はこどもたちにラジコンを買ってもらうために デモンストレーションをやっていたが いつの間にか俺自身がラジコンに無我夢中になっていた! こどもたちはそんな俺の姿を見て 一層ラジコンが欲しいという気持ちがくすぐられていった。 そして、ラジコンを…

 いつも旬な男の物語(13)〜教師に憧れて⑬〜

実は、既にこの時点で教師への道が敷かれていたのかもしれない。 おもちゃ売り場でのバイトは、小中学校が冬休みに入ると平日も混み合うようになっ た。 最も忙しかったのはクリスマス・イヴとお正月の三が日だった。 おもちゃ売り場のフロアーは家族連れで…

 いつも旬な男の物語(12)〜教師に憧れて⑫〜

それは、高島屋でのアルバイトだった。 大学2年の冬休みに、連れ(友人)と「デパートでバイトでもしようか?」という話に なった。 そこで、またもアルバイトニュースのお世話になった。 すると、高島屋がバイトを募集していた! 「よっしゃー!」と二人で…

 いつも旬な男の物語(11)〜教師に憧れて⑪〜

男性の放った「如月君は教師に向いてる!」というひと言。 このひと言で俺はもう自分が教師になっていた! この瞬間から俺の教師へのレールが敷かれ、最初の一歩を踏み出した! 鈴鹿でのアルバイトも終わり、いよいよ大学生活の3年目が始まった。 日々の生活…

 いつも旬な男の物語(10)〜教師に憧れて⑩〜

鈴鹿の繁華街で寮の男性と一杯やりながらお互いに自分の夢などを語り合った。 その男性は30代で、四国の出身だった。 自分の夢を叶えるために鈴鹿に出てきて期間工として働きながら資金を貯めていた。 アルコールもまわり、お互いにほろ酔い気分になった頃 …

 いつも旬な男の物語(9)〜教師に憧れて⑨〜

長期間の泊まり込みでのアルバイトは、これが二回目だった。 最初は大学1年生の夏休みに、新潟の妙高高原のペンションで働いた。 元来が一人でどこへ行くのも好きなのと 寮生活での仕事が二回目だったということもあり 今回も旅行気分で出かけたのだった。 …