いつも旬な男の物語(27)〜教師に憧れて㉗〜
「...英語です」と言われて、俺がお辞儀をした瞬間
「えぇ〜〜〜〜〜っ」
という全校生徒の大きなどよめきと笑い声で運動場は包まれた!
俺は照れ笑いと苦笑いをしながら
膝の軽い震えにも耐え
身体が前後に揺れないように踏ん張っていた(^ ^)
集会の後は実習生の控室に戻り、その日の予定に従って行動した。
校内を案内してもらいながら教室の確認をしたり
各校務分掌の先生から話を聴きながらメモをしたり...
少しずつ教育実習生としての自覚が芽生えてくるのを感じた。
今でも強く印象に残っていることが二つある。
一つは教育実習と言えども生徒にとっては先生。教師として相応しい言動をすること
もう一つは生徒指導にカウンセリングという概念が取り入れられていたこと
昨日までは学生気分で生きていた。
でも、今日から2週間は教師としての自覚を持って生徒たちと関わらなければならな
い。
教師は教科だけを教えるのではなく、学校生活全般に渡って関わり指導してゆかなけれ
ばならない。
アルバイトで家庭教師や塾の講師をしている時とは違い
教師という自覚と責任の重さを感じた1日だった.....