いつも旬な男の物語(37)〜教師に憧れて㊲〜

 

  いよいよ2年8組での研究授業の日がやってきた!  

 

  

  前日は夜の9時過ぎに学校を出て、帰りの電車に揺られながら翌日の研究授業のことを

  考えていた...

 

  いつもなら心地よい疲れと満足感で居眠りをしてしまうところだったが、翌日のことを

  考えると...

 

  「明日は待ちに待った研究授業だ!」

 

  「生徒の反応はどうかな?」

 

  「うまくやれるだろうか?」

 

  様々な思いが巡り、ナーバスな緊張感とワクワク感に満たされていた。

 

 

  当日は研究授業以外にも別のクラスで英語の授業をやった。

 

  前もって他のクラスで同じ授業をやって感触を得てから、修正をして研究授業に臨むの

  が普通だが、俺の場合はその単元の初授業を研究授業で実践した!

 

  つまり、初めての新出単語と文法事項の導入〜展開・教科書の内容チェックでのまと

  めを研究授業で行うつもりだった。

 

 

  全てがぶっつけ本番の研究授業だった。

 

  でも、その方がリハーサルなしの本番という意味では俺にとって大きな経験となった。

 

  それが、俺の後々の人生における指針ともなっていった.....