いつも旬な男の物語(17)〜教師に憧れて⑰〜
俺が人生で初めて家庭教師を始めた瞬間だった。
彼の父親は大学の先生で少し堅そうな感じの人だったが
彼は格闘技やゲームが大好きで、色々なことに興味がある中学1年生の男の子だった。
家庭教師を始めてから何回めかの時だった。
「先生は学校の先生になるの?」と聞かれた。
「そうだよ」と俺は自然に答えていた。
今、ふと思った!
家庭教師を始めた時には、俺は教師になることを決めていたのだ!
当時の手帳を見たら、大学3年の時の予定に家庭教師が入っていた。
自分では大学1年の時からやってたようなきもするのだが、ひょっとしたら
3年になってからかもしれない。
鈴鹿の本田技研でのバイトで「如月君は教師に向いてる!」って言われたのが
3年になる直前の春休みだったから、そのひと言で俺の魂に火がつき
家庭教師を始めたのかもしれない.....