いつも旬な男の物語(187)〜俺は教師だ!「今、一番綴りたいこと 61」〜

 

  3浪時代の俺の勉強スケジュールは予備校と家庭学習の2本立てで組んでいた。

 

  朝から夕方4時ごろまでは予備校での勉強で、それ以降は家での勉強だった。

 

  帰宅して5時頃から「水戸黄門」を1時間だけ見るのが、俺の唯一のテレビ視聴タイ

  ムだった。

 

  それ以外は一切テレビは見なかった。

 

  これは2浪目のときもそうだった。

 

  一旦見だすとついついダラダラと見てしまいがちになるので、それならと時間を決め

  て1時間だけ見ることにした。

 

  全く見なくてもよかったんだけど、何となく「水戸黄門」を見ると、胸がスカッとし

  て気分も晴れやかになった。

 

  その勢いで勉強すると集中しやすかったので、見ないよりは見る方が俺にはよかった。

 

 

  まあ、人によっては途中から頭を勉強モードに切り替えるのが難しい人もいるので、

  それは人それぞれの性格を考えてやればいい。

 

  そんな感じで俺は3浪という1年間を過ごした。

 

  毎日が勉強漬けの日々だったが、目標もあり勉強自体が嫌いでもないので、モチベー

  ションが切れることも無くやり通すことができた。

 

  京大クラスに入ったので最初は京大の文学部を狙っていたが、数学がネックになり途

  中で外国語系に変更した。

 

  しかし、元々は外国語を学び、卒業したら商社に勤めて海外出張をバリバリこなすぜ

  という理想を描いていた。

 

  だから、元へ戻ったという感じだった.....