いつも旬な男の物語(188)〜俺は教師だ!「今、一番綴りたいこと 62」〜

 

  もう後がない3浪目もゴールデンウイークが過ぎる頃には学習スタイルも軌道に乗って

  いた。

 

  夏には夏季講習を受け、授業のない時間帯は食堂で勉強したりして少しでも予備校で

  勉強する時間を多くしていた。

  

  秋の気配が漂う頃には街を歩くカップルに目をやりながら、来年の今頃を想像したり

  して更に勉強へのモチベーションを上げたりもした。  

 

  冬になると共通一次試験がひと月後に迫り続いて私立と、立て続けに入試があるので勉

  強以上に体調面にも気を配り始めた。 

 

 

  俺の3浪目の入試は共通一次試験から始まった。

 

  1月の中頃に教育大学の会場で二日間にわたって行われた。

 

  木枯らしが吹くとても寒い二日間だった。

 

  試験が終わって帰宅すると夕方の5時を回っていたので、辺りは既に暗くなっていた。

 

  二日目が終了して帰宅し、両親に結果を報告がてら居間に入ったら、暖房が効いてい

  てとても暖かかったのを覚えている。

 

 

  受験科目は英数国と社(歴史・公民)理(生物・地学)の計7科目で受けた。

 

  配点は英数国が各200点満点で、社理は各100点満点の合計1000点満点だった。

 

  問題用紙に自分の解答を全てメモしておき、後で計算したら合計点数は830点ぐらい

  だった.....