いつも旬な男の物語(200)〜俺は教師だ!「今、一番綴りたいこと 74」〜
深夜帯は飲み屋関係の客が多く、大学生になる前に夜の観光地・花街・飲み屋街の実
態を見た!
大学の入学式を終え、晴れて大学生という身分になり宙ぶらりんの生活とはおさらば
できた。
授業が始まると、バイトは土日の二日間だけとなった。
土曜の夜10時から翌朝の5時まで働き、少し仮眠を取ってその日の朝9時から働いた。
「おかめん」の勝手口を出て、2階へ続く外階段を上がった所に小さな小屋があり、そ
の中に2段ベッドが備え付けられていた。
そこで横になって仮眠を取った。
閉店は深夜の3時で、それから店内の掃除を終えると4時頃になった。
その後は決まって軽くビールを飲みながら反省会があり、その日の売り上げや客の入
りなどを確認し、改善すべき点などを話し合った。
そして、ざっくばらんに冗談を言い合ったり、私生活での話をしたりしていると東の
空が薄蒼くなり始めるのだった。
3時間ほどの仮眠を終えると、厨房では社員さんが既に朝の仕込みを始めていた。
そして、8時半になると内線で電話がかかってきて、佐兼と俺は顔を洗い白衣に着替
えて厨房に入った。
「おはようございますっ!」と威勢のいい挨拶から俺たちの仕事が始まった.....