いつも旬な男の物語(185)〜俺は教師だ!「今、一番綴りたいこと 59」〜

 

  両親の許しを得てからの俺は気分を一新し新たなるチャレンジの道を歩み始めた。 

 

  予備校は引き続き同じ学校に通うことにした。

 

  コースは私立文系ではなく京大文系にした。

 

  

  1年間みっちり予備校で勉強し、そこそこ力もついていたので文系で一番高いクラスに

  決めた。

 

  このクラスに入る方が大学に入るよりは難しいと言われていた。

 

  第2希望は国立文系にした。

 

 

  私立の大学に落ちてからは予備校の試験があるので、まずは目標とするクラスに入れ

  るように手綱を緩めずに励んだ。

 

  そして、予備校の合格発表の時がやってきた。

 

  京大クラスの合格可能性は五分五分だった。

 

 

  通い慣れた予備校の1階ロビーに張り出された受験番号を目で追った。

 

  22000から始まる番号をサッと目で追った。

 

  「あった!」と俺は喜びを噛み締めながら顔が綻んでくるのを感じた。       

 

  念のためもう一度22000から丁寧に番号を追跡していった。

 

  22055の受験番号が書いてあるのをはっきりと確かめてから俺は受験票を持って受付

  の窓口に向かった。

 

 

  入学手続き書類をもらい、それをカバンに入れてしっかり肌身離さず持って俺はひと

  りで予備校を後にした.....