いつも旬な男の物語(191)〜俺は教師だ!「今、一番綴りたいこと 65」〜

 

  第一志望校は世界史が論述だった。

 

  俺はこの論述が苦手だったにも関わらず、論述のための勉強をほとんどやっていなか

  った。

 

  過去問を見ても、どこの時代のどんな分野が出るかは年によって全く異なっていた。

 

  だから、語句の暗記はもちろん時代背景や主な出来事などについては広く浅く覚えて

  いた。

 

 

  模擬テストでは受験校全てで合格可能性が80%を超えていたので、自信を持っていた

  が大丈夫だと言い切れるほどではなかった。

 

  第一・第二志望校に関しては過去数年分の問題を解いて傾向を知り、自分なりに対

  策を考えていた。

 

  どちらも英語がかなりのレベルだったが、国立の方は細かな問題はなく長文を読みこ

  なして設問に答えたり、比較的長い英作文があったりなどじっくり考えて解答すると

  いう問題形式だった。

 

  私立の方は時間配分で言えば1問に十秒程で答えるというぐらいに問題数が多かった。

  瞬時に判断して正解を見つけるという能力が必要だった。全てがマークシート方式だ

  ったように思う。

 

 

  両者は問題形式が全く違っていたので、双方の形に慣れる必要があった.....