いつも旬な男の物語(142)〜俺は教師だ!「今、一番綴りたいこと」⑱〜
小学5・6年担任の西野先生は俺にとっては先生と言うより、恋人のような存在だった。
何か悪ふざけをしたら先生にかまってもらえる。
叱られている時も俺には全くそんな意識もなく、ただ心の中では喜びを感じていた。
先生としてだけでなく、異性としておとなの女性を意識し始めたのは西野先生からだ
ろうなあ。
さあ、そんな俺も小学校の卒業式を迎えた。
この時に一番記憶に残っているのは、式を終え運動場の花道を通っている場面だ。
西野先生やおふくろのことでもない。
何故、花道の場面を覚えているのかと言えば、式が終わってから岸という友だちの家
に遊びに行ったからだ。
式後すぐに行ったのか、一旦帰宅してから行ったのか、昼ごはんを済ましてから行っ
たのかは覚えていない。
でも、単に岸の家に遊びに行ったからだけでは、そんなに印象にも残らない。
実は、彼の家には漫画本が大量にあったのだ。
俺も漫画本をよく買って読んだが、それを残しておくということはしなかった。
しかし、彼はそれまでに読んだ漫画本を全て残していた。
その量たるや子ども心に驚いた!
何と.....