いつも旬な男の物語(141)〜俺は教師だ!「今、一番綴りたいこと」⑰〜
不思議に思いながらも俺は先生のそばに少しでも長く一緒にいられただけで嬉しかっ
た。
先生が好きなので、もっとかまって欲しいという気持ちが俺には強くあった。
俺は元来がハニカミ屋さんで、好きな女の子には面と向かって好きと言えなかった。
だから、それまでも好きな子ができたらわざとちょっかいを出したりしていた。
女の子が怒って「如月君、やめて!」と言うと、その子と喋ることができた。
それだけで俺は嬉しかった。
あの頃のこどもって多かったと思うそんな子が。
だから、何か悪いことをしたら先生に叱ってもらえるという思いで俺は島田にあんな
ことを言った。
本当に先生のことが好きだったんだなあと今となってはとても懐かしく微笑ましく感
じられる。