いつも旬な男の物語(137)〜俺は教師だ!「今、一番綴りたいこと」⑬〜
おふくろの教科書読み指導と石川先生の絵本読み聴かせのお陰様で、俺は読書がます
ます好きになった。
そんな俺も小学校5年生になり、担任の先生も変わった。
新担任は教育大学を出たての女性の西野先生だった。
とても綺麗な先生で、俺はひと目惚れした。
と言っても恋をしたという意味ではなく、好きなおねえさんという感じだった。
西野先生との思い出もたくさんある。
いつだったかクラスで何人かが先生の家に遊びに行くという話をしていた。
「俺も行きたいなあ」と思ったが、俺はその仲間とはあまり遊んだことがなかった。
なんとなく仲間に入りにくいところがあったのかもしれない。
それでも、行きたいという思いが募ってきた...
俺にはいつもよく遊んでいる大室(おおむろ)という名前の友だちがいた。
大室とは5年になってから同じクラスになり、学校でも放課後でも本当によく遊んだ。
彼は人生で一番よく遊んだ男で、ウマがあった(笑)
どんな遊びをしていたか。
その頃テレビでは柔道一直線が流行っていた。
そこでは師匠が弟子に繰り出す人間車という技がこども心にカッコ良かった。
俺たち二人もその真似事を毎日何回もやっていた(^ ^)
そんなに仲が良かったので、放課後や休みの時も自転車であちこち走り回ったり、
釣りをしたり堤防で段ボールの上に座って土手を滑り降りたりして、本当によく遊ん
だ。
大室も西野先生のことが好きだったので「じゃあ一緒に先生の家に遊びに行くか?」
という話になった.....