いつも旬な男の物語(133)〜俺は教師だ!「今、一番綴りたいこと」⑨〜
唇を切った時は幼な心に「せんせいって優しいなあ」と感じた。
これが先生という職業に憧れを持った最初の出来事だった!
幼稚園時代に唇を切ったことがきっかけに、先生と一緒に帰宅したりして束の間だけ
ど、先生を独り占めできた喜びが俺にはあったんだろうなあ。
この優しい先生のお陰で俺は朧げながらも教師という仕事に憧れを持ち始めたのかも
しれない。
あわや不登園になるかもしれなかった転園と、児童からの問いかけなどを通じて俺も
少しは逞しく成長した。
そして、小学校に入学した。
担任の先生は小柄な女性で少し怖かったということぐらいしか覚えていない。
入学式の日の出来事で強烈に俺の脳裏に刻まれているのは、式の様子や担任の先生や
クラスの仲間達のことではなかった。
今でも鮮明に覚えているのは.....