いつも旬な男の物語(132)〜俺は教師だ!「今、一番綴りたいこと」⑧〜

 

  もう一つ嫌だったのは自分の名前だった。

 

  これもトイレで同じ男子児童から声をかけられた時のことだった。

 

  前のページで『ゆりぐみ』と答えるのにとても嫌な思いをしたことを書いたが、続い

  てその園児は「なまえは?」とも聞いてきた。

 

  俺は自分の名前にも何故か恥ずかしい感情があった。

 

  

  転園生が入ってきたので、多分その園児は気軽に話しかけてきただけだったと思う。

 

  それだけ人見知りのしない明るい男の子だったんだろう。

 

  この男児とは後に小学校に入ってできた友だちと家も近くて、よく遊んだりしていた

  ので自然と仲がよくなり三人で遊ぶこともあった。

 

  

  「なまえはなんていうの?」って聞かれた時も「きさらぎ」っていうのが何でかわか

  らないが答えるのが恥ずかしかった。

 

  この時も顔を真っ赤にして答えていた。

 

 

  今から考えると、その頃は知らない人と喋るのにとても緊張していたのかなあ。

 

  だから、どんな質問でも答えるときは緊張していたのかも。

 

  クラスの名前や自分の名前が恥ずかしいのじゃなく、単に緊張していただけだったん

  だろうなあ。

 

  打ち解ければどうってことはないんだが、そこに行くまでが時間がかかった。

 

  そんな男が教師になったんだから面白い!

 

 

  教師になってからも、俺はすぐに顔に出るので「せんせい、赤くなった!」と生徒に

  からかわれることもあった(^ ^)

 

  

  まあ幼稚園時代で今思い出すのはこのぐらいだなあ.....