いつも旬な男の物語(94)〜先生の言葉に救われた⑮〜

  「そうか。ところで、如月さんはパチンコするのか」唐突に富田先生。

 

  「はい、学生の頃はよく行きました」富田先生の意図が読めずに答える俺。

 

  「よし、じゃあ今からパチンコに行ってこい!」笑いながら富田先生。

 

  「えっ!?」戸惑う俺。

 

  「今日は学校休んでパチンコに行って来い!」笑いながら同じことを繰り返す富田

  先生。

 

  「はいっ!わかりました」急に元気になる俺。

 

  「後のことは何も考えずに、パチンコして来い」変わらぬ笑顔で豪快に言い放つ富田

  先生。

 

  「はいっ!ありがとうございました」もう、学校から出られる思うと嬉しくなり、俺

  は憑き物が取れたような気分で、富田先生に軽くお辞儀をし自分の席に戻った。

 

  周りにいた先生に申し訳なく感じながらも、軽く会釈をして職員室を出た。

 

 

  取り敢えずは学校から解放されたということで一旦は帰宅した.....