いつも旬な男の物語(98)〜先生の言葉に救われた⑲〜

 

  昨夜は気分が高揚し過ぎたお陰であまりよく眠れなかった。

 

  それでも、今朝は何か清々しい気分だった。

 

 

  昨日、富田先生に相談したら「パチンコに行って来い!」という俺にとって最適なひ

  と言をいただいた。

 

  その言葉に甘え、1日学校を休んでパチンコに精を出し、俺は最悪の状態を脱した。

 

  

  「今日はどんな話になり、生徒はどんな反応をするのかわからないが、俺の思いを精

  一杯伝えるんだ!」という心持ちで学校に向かった。

 

  

  この日の2時間目に副担任のクラスで英語の授業があった。

 

  生徒たちはいつもと同じように英語の授業だと思っていた。

 

  当たり前のことだろう。

 

  それが実は違った。

 

 

  俺が教壇に立つと生徒たちも立ち上がり、英語でみんなと普段通りに挨拶を交わした。

 

  彼らが着席してから、いつも行なっている出席をとった。

 

  それが終われば英語の授業に入るはずだった。

 

  彼らもそうだと思っていたので、教科書を見たり軽く雑談をしたりしながら、俺の次

  の言葉を待っていた。

 

 

  実は.....