いつも旬な男の物語(87)〜先生の言葉に救われた⑧〜
ゴールデンウィークの最後の1日が丸っぽ休みとなり、俺は大学時代にバイトをしてい
たレジャーランドにぶらっと足を運んだ。
何とも言えない悶々とした時間を家で過ごしたりしても、どんどん負のスパイラルに
落ち込んでゆくだけだと感じ、古巣のバイト先でストレスの発散を試みた。
三輪バギーのコーナーに立ち寄ると懐かしいメンバーはほとんど変わっていた。
でも、チーフの社員さんはいたので、軽く近況などを喋りながらバギーに乗らせても
らった。
腕は全く衰えることもなく、自在にバギーを乗りこなした。
バギーコーナー以外にも様々な部署を見て回り、知った顔ぶれに出会うと軽く挨拶を
交わしたり、無料で乗り物に乗せてもらったりした。
卒業以来久しぶりの再訪だったので、新鮮な気分で存分に楽しめた。
ふと気づくとあたりは薄暗くなっていた。
夕暮れ時を目の当たりにすると、急に今までの楽しい気分が消え失せ、憂鬱な気分が
募ってきた。
これから家に帰っても悶々とした気分が続くと思うと、どうしても家路には向かえな
かった。
その時、ふと大学時代の先輩を思い出した!
「そうだ、あの先輩のところに行こう」と決めると、さっきまで思い悩んでいたのが
まるで嘘のように気分が変わり心が弾んだ.....