いつも旬な男の物語(96)〜先生の言葉に救われた⑰〜

 

  夕食を終えて自室で寛いでいると、昨日までとは違って心が少しずつ軽くなってゆく

  感じがした。

 

  あの何とも言えない重苦しくて、一度捕らえられたら抜け出せない蟻地獄に入り込ん

  だような気分は雲散霧消していた。

 

  まさしく、目の前の霧が晴れて視界が大きく見え始めた感じだった。

 

 

  そんな気分でお風呂に入った。

 

  すると、入浴中のリラックスした気分が相乗効果をもたらした。

 

  正の螺旋階段をさっきよりは速いペースで登り出した感じだった。

 

 

  入浴前には心が軽くなり、前向きに考えられる土台がしっかり出来上がっていた。

 

  まるで、デートの約束を交わした後の「やったー!」感みたいなものだった。

 

  でも、入浴を終えた時にはデートの行き先も決まり「待ち遠しいなあ」というワクワ

  ク感に変化していた。

 

 

  もう、教師を辞めたいという気持ちは完全に消え失せていた。

 

  「さあ、明日からどうしようか?」という姿勢に自然とギアチェンジしていた。

 

 

  あれこれ考えた結果、明日の方針が決まった!

 

  それは.....