いつも旬な男の物語(157)〜俺は教師だ!「今、一番綴りたいこと㉜」
俺の大好きな彼女がホームルーム合宿に参加できなくなってしまった。
彼女のお父さんの状態がとてもよくないらしくて、そばを離れられないという状況
だった。
そのことを知らされた時、俺はとてもがっかりして世の中で楽しいことがなんにも無
くなってしまったかのような心境になった。
彼女の不参加とお父さんのことを心配している彼女の心の中(うち)を思うと俺は胸
が痛んだ。
俺の彼女のいない合宿なんて...と寂しく悲しくなった。
でも、まだお父さんの状態は良くなる可能性もあると自分に言い聞かせ、俺は気持ち
を切り替えて合宿に参加した。
そして、遂に彼女にとって悲しい時が訪れた。
合宿から帰る前日に担任の中林先生から彼女のお父さんの死を知らされた。
それを聞いた俺は地獄の底に落とされ、全く何もする気が起こらない魂の抜け殻のよ
うな気分になった。
お通夜には間に合わないが、翌日の告別式には間に合いそうだった。
仲間からは「葬式どうする?」って聞かれ「仲間が寂しいとき行ってやるのが仲間だ
ろ。俺はいくぜ!」ときっぱり言った。
合宿から貸切のバスで帰る途中、仲間全員が彼女の家の近くでバスを降り、お父さん
の告別式に参列した.....