いつも旬な男の物語(45)〜教師に憧れて㊺〜
俺は2週間の実習のお礼を述べた。
生ビールで乾杯をしてからは3人がそれぞれの思いを語り合った。
授業・生徒たち・教師という職業・これからのことなどについてざっくばらんに話し合
った。
「教師になったら教師という自覚を持って生徒と関わらなければいけない」と本田先生
からは手厳しいことを言われた。
まあ、それほど俺は友だちのようにふれあっていた(^ ^)
本田先生は俺の見た限り生徒たちとの距離感を上手に取られていて「すごいなあ」と俺
は感心していた。
野田先生からは「若いんだから如月先生は如月先生のやり方で行けばいいんじゃない」
と言われた。
若さだけで生徒を惹きつけることも大切だけど、それだけでは教師とは言えない。教材
研究もしっかりやって授業で惹きつけることも必要だと俺は肝に銘じた。
「俺もあの時は生意気なことを言っていたかもしれないなあ」と思う。
夜の反省会が終わり、俺は帰りの電車の中でほろ酔い気分の中、ずっとこの2週間のこ
とを振り返っていた.....