いつも旬な男の物語(164)〜俺は教師だ!「今、一番綴りたいこと㊳」
ブランコに腰を掛けながら二人で昼ごはんを食べた。
何を食べたのか、俺の頭の中ではいろいろな物が浮かんでくる。
近くのコンビニで豚まんを買って食べたのか。
持参したお弁当ー彼女は手作りサンドイッチを持ってきて食べ、俺はおふくろの手作
り弁当ーを食べたのか。
一緒に昼ごはんを公園のブランコに座りながら食べたのははっきり覚えているが、何を
食べたのかは思い出せない。
軽くブランコに揺られながら、いろいろな話をした。
話の内容はあまり覚えていないが、自己紹介をしてからテスト問題の中身のことや、
この大学を受けた理由などを喋ったりしながら楽しいひとときを過ごした。
3月の下旬だったが、外はまだ冷たい風が吹き、それが頬に触れるのがとても気持ち
よかった。
楽しい二人のブランコタイムが終わり、午後の試験時間が迫ってきた。
再び受験場に向かって二人並んで歩きながら歩を進めるたびに俺の身体が軽く彼女の
身体に触れた。
長い髪の毛が風になびきシャンプーのいい香りもした。
大学受験ということも忘れ、俺は彼女とまるでデートを楽しんでいる気分だった.....