いつも旬な男の物語(100)〜先生の言葉に救われた㉑〜
俺は自分の中のわだかまりを洗いざらい喋った。
教師を辞めようかなと考えたこともあるということも話した。
伝えたいこと、いや正確には言いたいことかな。
いや、もっとズバッといえば俺の愚痴・不満の様なもの(見方によれば俺の勝手な言
い分かもしれない)を生徒たちにぶちまけた。
言いたいことが全て言えたかどうかはわからないが、俺の中でわだかまっていたもの
が溶け気持ちはすっきりした。
聴いている生徒たちにとっては、俺が担任になれずに愚痴や不満だけを一方的に話し
ているだけに思えただろう。
でも、その時の俺にはとにかく今の俺の思いを生徒たちに聴いて欲しかった。
話し終えてから15分ぐらい授業時間が残っていたので、用意した藁半紙に今の俺の話
を聴いての感想を書いてもらった。
彼らに話を聴いてもらうだけじゃなく、彼らの素直な思いも俺は知りたかった.....