いつも旬な男の物語(64)〜出会い⑤〜

 

  やっぱり俺の予想通りだった。

 

  その男は当時の勤務校の同僚だった!

 

  「西浦ちゃんっ!」

 

  「如月先生!」

 

  「こんなとこで会うなんて凄い偶然だなあ。ここで何してんの?」

 

  「雪景色が撮りたくなったんで来ました」

 

 

  俺の後を歩いていた同僚も驚いた。

 

  一緒に働いている仲間にこんな遠く離れた所で会うなんて、誰もがびっくり仰天してい

  た。

 

 

  俺たち4人はスキーをするために妙高高原へやってきた。

 

  西浦は新潟の雪景色をカメラに収めるためにやってきた。

 

 

  冬休みに入る前日の終業式が終わり、その日の夜行で俺たち4人は新潟県妙高高原

  目指した。

 

  西浦も多分同じ夜行に乗っていたのだろう。   

 

 

  俺には香港に次いであり得ない出会いの二番目となった.....