いつも旬な男の物語(63)〜出会い④〜

  中学の同級生と、12年ぶりに、異国の香港で再会するなんてあり得ないと思ってた。

 

  でも、実際に起こった!

 

 

  この時俺は思った。

 

  「世の中何が起こるかわからない!」と。

 

  これが俺の人生哲学のひとつとなった!

 

 

  何年かぶりに同級生に会ったり、教え子に会ったりしたことは今までに何度かあるが、

  一番あり得なかったのは香港での再会。

 

  

  二番目は遠く離れた新潟県妙高高原駅での遭遇。

 

  冬休みに入って、同僚4人とスキーに出かけた。

 

  夜行で行ったので、駅に着いたのが早朝5時頃だった。

 

  

  乗り継ぎの電車が来るまで時間があったので、ホームに降りて待合室に向かって歩いて

  いたら、何となく見覚えのありそうな髪型をした男が木箱の上に座っていた。

 

  パッと見たらその箱はカメラなどを入れて持ち運ぶジュラルミンのケースだった。

 

  独特のヘアスタイルとジュラルミンのケース!

 

 

  「まさか!」と思っていたら、その男が顔を上げて俺を見た。

 

  やっぱり.....